UNCE UPON A TIME IN TAIMA

映画をネタ的切り口で適当に書くブログ。更新滞り気味。

今の状況下への覚え書き

 

 

 

映画を思うように観れなくなってしまった。

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というのも最初の緊急事態宣言以降、不要不急の外出それには勿論のこと映画鑑賞も含まれ、極力映画館へ足を運ばなくなったからだ。介護職に従事している以上は職責としてその他一般職よりもこのコロナ禍においてしっかりと緊張感を持たねばならない。厚生省から行動制限のお達しも出ている。

 

最初の緊急事態宣言が明けてから世間的にはGo Toキャンペーンなど状況が緩和される向きもあったが自分はずっと同じスタンスで自粛を肝に銘じて行動してきているつもりだ。去年は映画館へも数える程しか行っていない。感染拡大地域を避けながら合間をどうにか見つけて本当に観たい映画だけ。しかし映画館は人の多い都市部に集中するためどうにも避け切れるものでもなかった。感染の状況を鑑みて観に行けなかった映画もある。もう殆ど途中から諦めて月毎の上映予定のチェックすらしなくなった。

 

仕事は幸か不幸かリモート対応も出来ないし、かといって休業も出来ないのでコロナ禍においても体制は変わることなく出勤し続けている。おかげで生活のメリハリは失わずに過ごせて良かったのだと思う。家にこもる状況が続いていたら腐っていたかもしれない。職場と自宅の往復、時たま日用品の買い物にだけ出掛けるの繰り返しが今の生活サイクル。

元々出不精ではあり、そうそう遠出もしないので県外脱出できずとも特にストレスと思うことはない。しかし映画館へ行けなくなるのはさぞや……と思ったがこれがまあ意外に大丈夫だった。あれ?俺はさほど映画好きでもなかったのか?

 

最初の緊急事態宣言解除からまだ間もない頃の映画館。

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密を避けて封をしてある座席は今の状況下を改めて再認識させるものだったしその中で一時でも娯楽を楽しむことに後ろ暗い気持ちを覚えざるを得なかった。これでは折角の映画鑑賞も心底は楽しめない。

また自分の勤める施設ではコロナ以降は入居者への面会は全面禁止の対応を取っている。容態が急変したなど緊急の事態でない限りは。他の施設においても同様だと思う。今の状況を理解してもらい家族には我慢を強いている以上はこちらだって出来る限り私事は我慢をしなければなるまい。それで職員が感染経路になれば洒落にもならない。夏を過ぎた頃には一度は面会禁止も緩和されはしたのだがまた感染拡大を迎えてすぐ全面禁止の状況に戻ってしまった。

多少は気を緩めることが出来るかと思っていたが本当に短い谷間であった。

 

withコロナの生活を続けていく中で次第に感染リスクが低いとみなされ映画館の制限は緩和されていったが自分の気持ちとしてはあまり変わらない。映画館は不要不急だ。映画好きだと自負するにはなるべく足を運んで支えるべきなのであろうが……。自分としては今は映画館の優先順位は下げざるを得ない。仕事よりも何よりも映画を優先する訳にはいかないだろう。まあしかしそれぞれに抱えている状況は違う。行ける人は大いに行けば良い。自分が行けない分も観て欲しいと思うほど。またいつ観れなくなるかも分からないから……と思いきや、ついぞ今に至るまで2度目の緊急事態宣言が出されても映画館の営業が止まることはなかった訳だが。

 

俺は俺の職責として自粛を肝に銘じているのであり他人がどうこうなんて自粛警察やらマスク警察の様なことは考えないが、まあ世間との温度差は感じるところもある。これは映画のことに限らずであるが。コロナへの対応の正解は誰も分からないとはいえ政府が悉く無能だとしか思えない頼りなさで国民だって自制が出来るはずがない。かといって強行策も取れやしない。基本的には誰もが同じ意識を持って臨むべきだとは思うけど補償もロクにままならないのではそれも無理だ。自分の生活は自分で守るしかない。

 

 

休日も日用品の買い物なんてさほど時間はかからない為、殆ど家にいることが多い。ならば映画館へ行けないぶん自宅で思う存分映画鑑賞すれば良いのではないかと思うが……。

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これがまあどうにもなかなか映画を観ようという気になれないのだ。自宅で過ごす限りは別に誰に責められることもないがやはり今の状況下が常に頭の片隅にあって映画に集中し切れない。また映画に感情を持っていかれたくないとも思ってしまうのだ。別に俺が映画を観なかろうが感染者が減る訳でも何かしら寄与できる訳でもないんだが、今の有事に備えてなるべく精神を疲弊せずに温存しておこうと思っているのだろうか?まあなんだか気分が乗らない。

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それでもどうにか頭を空っぽにして観れるような軽めのB級映画や、かつて何度も観て感情の振幅が自分の中で想定内の過去作を気分が乗れば観ている。シリアス、感動などのヒューマンドラマ、どうにもカロリー消費高めだと思えるものは観る気が起こらない。なので未知の新作映画にも積極的には手を伸ばせない。娯楽というのは平時なればこそのものなのだと強く思う。この最中でだいぶ多くの映画を取り零していっていると思うんだけど観れないもんは観れないのだからしょうがない。

 

とりあえず直近でのコロナへの動きとしてはワクチン接種、日々考えることは多いが決して思い詰めたりはしていない。ただしかし漫然と自分の楽しみを追求している時ではないというか。映画を観る気があまり起きないし話題に興味も向かない。何か他のことを出来ればとも思うのだが外に出ることもままならないし新しいことも出来ない。

 

医療従事者など前線に晒され続けている人たちに比べたら自分なんて全然甘い状況だと思うけど。早くコロナが明けてくれることを願って止まない。映画を本当に心の底から楽しめるようになるその時まで。いやまだまだ長期戦だろうな。