オッパイがいっぱいコレクション
何を隠そう、
私、オッパイ星人なんです。
いやあオッパイって本当に素晴らしいですよね。
一にオッパイ、二にオッパイ、三四もオッパイ、
五にオッパーーーーーーイ!!!
オッパイさえあればご飯三杯はいけちゃうんですから。
という訳で今日はですね、映画に出てくるオッパイを紹介したいと思うんですよ。
あ、でもね…矛盾するようですけど決して映画をオッパイが観たいなんてそんな邪な気持ちで観て欲しくないんですよ。
映画は純粋な気持ちで観て欲しいんです。
いや、映画は純粋な気持ちで観るべきなんッスよ。(誰だよ)
それに素晴らしいオッパイを紹介したら下手したらそれでヌくでしょ?
私のブログを見てヌくってことは、それは間接的に私をオカズにしてるのと同じことですからね?!それはお互いの精神衛生上よろしくないということで………
今回は決してズリネタれない微妙な、
けしからーんっ!映画のオッパイを紹介していきたいと思います。
……え?もうそれだと誰得なのかって?
しょうがないでしょう、不本意だろうと少しでも含蓄ある内容で埋めなければブログの記事にはならないんですから。
映画好きならエンドロールは最後まで観るのが当たり前!!なのと同様、ここまで読みかけたブログはちゃんと最後まで読みましょう。性病をうつされたとでも思って諦めてください。
それではティッシュは用意せずに、ちゃんと服を着て、股間をおっ立てずに落ち着いて読んでいただけたら幸いです。
『パラサイト・イヴ』
一発目はまさかの邦画から。瀬名秀明のベストセラー小説の映画化。ミトコンドリア遺伝子の人間への反乱を描くSFホラー。のちにゲーム化されたものの方が有名かもしれませんね。
映画の終盤、病院にて完全生命体となったミトコンドリア・イヴ(葉月里緒奈)が暗躍するシーン。液体の状態から変幻したイヴは一糸まとわぬ姿で登場するのであるが……
乳首がない〜♪
漫画やアニメの表現において“乳首を描かない”ということはあるのだが(もしくはそういう修正)
まさか、それを実写でやるとは?!
本来あるべきはずのモノがないのは実写だと違和感バリバリである……
正直、映画に集中できなかった。むしろ失笑ものですらある。わざわざ特殊メイクを施してるあたり神々しいイヴの姿を描写しようとする執念は半端ないがアングルでどうにかするとかそもそも乳房を映さないというようには出来なかったんだろうか……こんな不自然なオッパイなら最初から見えなくてけっこう!!
その後、深夜に放送された石井隆監督の『黒の天使Vol.1』を全裸でドキドキしながらティッシュ片手に視聴したが、ついぞ葉月里緒奈の乳首は拝めなかったとさ、トホホ………
(別にそこまで葉月里緒奈の乳首を見たいと思っていた訳でもないが……)
『デビルマン』
二発目も続けて邦画。きたぞ!漫画実写邦画の極北!デビルマーーーーーン!!!!
「お前をこロォーーーース!!!」
この作品で取り上げるのは妖鳥シレーヌ。原作漫画だとほぼ半裸でオッパイ丸出しの見た目は妖艶なデーモンである。
このシレーヌを演じたのはファッションモデルの冨永愛。抜群のプロポーションを持つ彼女だからこそ、この役へと白羽の矢が当たったのだろう。ほぼ半裸であるからしてボディスタイルにキャラを体現させるだけの説得力がなければならない。
そして演じた姿がコチラ。
顔以外すべてCG!!
うぉおい!!モデルに演じさせた意味はよ?!
まあ、乳首が出てないのは百歩譲ってもせっかくのボデーがCGってああ!!確かにデビルマンもフルCGで表現されるんだけども、シレーヌの場合、冨永愛の顔だけトレースされてるからPS2レベルのCGだとマッチングしてなくてトンデモネェよ!!!
一応本人が着た衣装のバージョンもあるのだが…
より酷い………
露出をガードしすぎてえらくマヌケになってるよ…制作側は原作通りの半裸の姿で演じるのを要求したと言われているが、冨永愛が突っぱねたということらしい。いやこの役を受けといてゴネるも何もねえだろ!!
というのも憶測でしかなく実際のところは藪の中……でもそうでなきゃ制作側がやる気ないだけになっちゃうんだよね…というかシレーヌがなんで出てきたのかすらさっぱり分かんねえしこの映画……
いや、つうかCGな!CGで描いたオッパイなんてなあ絵に描いたモチだ!!ダメダメもう!!そんなもん存在しないんだからっ!!CGでもアニメでもそんな非実在オッパイなんて認められないんだからっ!!!
三発目は洋画。アレクサンダー・ペイン監督による珠玉の名編。
飾り立てない等身大の演技で魅せるジャック・ニコルソンが素晴らしい。
今作からは大女優キャシー・ベイツとの全く嬉しくない混浴シーン。
豊満な肉体を惜しげもなく堂々と晒け出すキャシー・ベイツの脱ぎっぷりには感服いたすが……
流石のジャック・ニコルソンもタジタジ。
たじろいでるのは画面の前の観客も同様です。
本当にコレこそ誰得?!なオッパイです。
しかし一部には熟れた女性の熟成された肉体がお好みという人もいるかもしれませんのでそういう方にはたまらんのかもしれません。
更に熟女の衝撃的なオッパイヌードといえば…
『シャイニング』
熟女を通り越して老婆…というか熟れすぎて腐ってますね。奇しくもこっちもジャック・ニコルソンなんですよねw
最初は美女の姿で出てきて良きところで老婆にトランスフォームするというとんでもない手練れの持ち主。これぞ年の功というやつでしょうか。
でもこのおばあちゃん凄く笑顔は素敵なんですよね。家に帰ったら孫には優しい良いおばあちゃんなのかもしれませんね。
まあしかし…人間若さだけでなく歳を重ねてから滲み出る美しさもあるとはいえ
さすがに私もまだ熟れたオッパイを嗜めるほどにはまだ人間出来ていないんですよね…
人生まだまだ修行だなと思う次第であります。
何十年後か先にまた見返してみたらばその時は興奮できるかな?オッキオッキできるかな?
人生先の楽しみが出来ました。
この作品自体というよりはホラー映画全般ですね。どちらも人間の本能的なとこに根ざすものだからかホラーとエロというのは切っても切れない関係です。必然的にホラー映画にはサービスシーンがつきものです。
しかしホラーとエロの組み合わせがどうにもありがたくない形でケミストリーしてしまう場合があります。
おっぱいゾンビ!!
ゾンビ映画ではお決まりの。先の熟女から通り越して通り越して次は動く死体のオッパイへと辿り着きました。もう大分行き着くとこにまできたなという感じがしますね。思えば遠くへきたもんだ〜♪と。
どうにか熟女のオッパイはねぶれても流石に死体のオッパイは無理ですよねえ…固そうだしねえ。臭そうだし。噛まれるしねえ…
しかしそんなゾンビのオッパイであっても見たい!!と命をかけた熱き男たちの物語も存在します。
『Z〜ゼット〜 友情と悪夢』
相原コージのゾンビ漫画『Z 〜ゼット〜』の映画化作品。日本でゾンビアポカリプスが発生した状況での様々な群衆劇を描く傑作である。原作でも特徴的なエピソードである、オッパイが見たいがために半裸のゾンビを探しに行くエロ中学生たちという一編を映像化。
数多のゾンビ映画やウォーキング・デッドなどでもエピソード化されないであろう人間の滑稽さや可笑しみに満ちた展開があるのも他のゾンビものにはない魅力。馬鹿馬鹿しいと思いつつ、でも実際ありそうだなあと思えるリアルさのさじ加減が絶妙。
まあ中学時代は最もエロに対してお盛んな時期だ。ナマでオッパイが見れる!となればゾンビであろうとも…と思うかもしれない。他にも大変面白いエピソードが満載なので映像で観るもよし、漫画で見るもよしでございます。
そして最後は…コレは外せない『トータル・リコール』
ノリにノッていた時期のシュワちゃんと変態監督バーホーベンが味付け濃厚に作り上げてしまった怪作SF。この作品のオッパイといえば…そう、お分かりですね?
オパイがイパーーーーイ!!
とは申しますが…オッパイがいっぱい!!オッパイの数が多ければ多いだけそれだけ幸せも倍増すると思いきや………
正直、キモい……遥かな山の頂は二つの双眸だからこそ完璧なのである、とこの映画を観てひとつ大人になったのでした。
リメイク版でも丁寧に踏襲されていましたね。
第一にこのオッパイ両手じゃ揉み切れねえじゃねえかよ…ああ、両脇を揉んで真ん中を吸えばいいのか……まあ楽しみ方は幾らでもありますな、ってオイ。
さて、どうでしたでしょうか?
とてもそそらないオッパイばかりを紹介してきましたが。
ここで貴方が勃起せずに平静でいるのならば、私の勝ち。
もし勃起して興奮していたとしたら、私の負けです。潔くシャッポを脱ぎましょう。
いやあオッパイって本当に素晴らしいものですね。それでは、また。
【ネタバレ解説批評】『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』
『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』
ジャングルに行ったらオドロいた!!まさかの〇〇〇〇〇礼賛映画!!
『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』観てきました。まさか一見おバカ映画の様相を装うこの映画に、とてつもなく深くてそして感動的なテーマが隠されていたなんて思いもしませんでした。今年に入って一番の感動作。私は涙が溢れて止まりませんでした……
今回は完全ネタバレでの解説をお送りしますので未見の方はご注意ください。
今作のジュマンジはボードゲームからTVゲームへと進化。ブレックファスト・クラブよろしく罰則で居残りを命ぜられた高校生4人組がこのゲームの餌食に。
プレイヤーキャラを選んだ途端に全員ジュマンジの中へと吸い込まれてしまう。適当にプレイヤーキャラを選んだ為に、オタク系男子がマッチョに、オタク系女子はセクシー美女に、スポーツ系男子がチビクロサンボにと本来の自分とは真逆のアバターへと変貌してしまう。
その中でも一番激しい落差があるのがインスタに熱中する今どきキラキラ系女子のベサニー。
キャラクター名の印象と豊満ボディという個性でもって選んだキャラクターは……
デブの中年オヤジ。確かに豊満ボディではあるが…性別まで逆転してしまった!!
見た目はオッサンだけど中身は女子高生…という難役を見事な演技で体現するジャック・ブラックが絶品です。私の中のベスト・オブ・ジャック・ブラックである“映画『ジャッカル』にてブルース・ウィリスにド派手に腕を吹き飛ばされるジャック・ブラック”を超えました。
さて、性別が逆転したら困るのは生理現象。クリアするまで長時間を要するジュマンジの中で必ず訪れる排尿排便は避けられない問題です。
どうしても尿意を我慢しきれなくなったオッサン女子高生…ここでまさかの行動に出ます。仲間の男子に“立ちションの仕方”のレクチャーを懇願します!!
「えっ?!マジで?!何この展開?!スッゲー!!まさか女子高生の為の立ちション講座なんてそんなマニアックなプレイが観れるとは……」
私の股間が反応したのは言うまでもありません。あっ誤解しないでくださいね!反応といっても私も尿意を覚えたってことではありませんからね!!まだ上映の2時間くらいは尿意を我慢できますって!!まだそれくらいの若さはあるぞ!!バカにすんなこのヤロー!!!
すいません、取り乱しました……
さて、これからベサニーの“はじめてのおつかい”ならぬ“はじめての連れション”が始まります。
「ウワァー!すごぉーい!ホントにワタシにこんなのが生えてるなんてー!!」
「ねぇー!凄いよマーサぁー!!良かったら見るー?!」
不覚にも私はここで感動してしまいました。
普通、おちんちんを初めて見た女の子が取る反応は顔を背けて「汚い!」っておちんちんの存在を否定すると思うんです。
でもベサニーは決しておちんちんを否定したりしません。真っ直ぐに見つめて自分からそれが生えていることに感動し、更にその感動を他の女子にまで共有しようとします。
「あー!出た出たー!!」
「男子の方が便利ー!だってこれハンドルみたいだよぉー!!」
更におちんちんの機能美にまで感嘆するベサニー。否定どころか、おちんちん全肯定です。
「スマホがあれば…この感動をインスタにあげられるのに……!!」
更におちんちんの感動を全世界にまで発信しようとするベサニー。常に最先端のキラキラを追い求めるインスタグラマーの彼女から見ておちんちんはそれほどまでに素晴らしいモノだったのです…!
未だかつてここまでおちんちんを全肯定し礼賛した映画があったでしょうか…?
否!そんなものは今までなかった!誰もがおちんちんから目を背けてきていたのだ!!
だがこの映画は全年齢向けなのにも関わらずに真正面からおちんちんを見つめて堂々と礼賛するという離れ業をやってのけてしまった!
これぞまさに映画革命!!革新的であるといえる!!!
そう….それまでの映画でおちんちんはずっと不当に否定され続けてきたんですよ。確かに公衆の面前で露出するのは公序良俗に反するし犯罪でもある。でもおちんちんの存在自体は否定される謂れはない!!生まれた時から生えてるんだものしょうがないだろ!!
なぜに汚らしいと罵られなければならない?!小便が出るからか?!殆どの男性はちゃんと小用後にちゃんと振ってる!!それでいえば女性器だって同じはずでしょ?!女性器が表立って否定されることは基本的になかった。
これは男女差別ならぬ“おちんちん差別”でございますよ。謂れのない差別に私たちの息子は今までずっと傷ついてきたのです。
2016年日本映画の最大のヒット作『君の名は。』もそうでした。不当なおちんちん差別描写が見受けられました。
男女の入れ替わりを描くこの作品、入れ替わりは起床から就寝にまで至る一日に及ぶ。もちろん生理的現象は避けられない訳です。きちんとその描写はなされますが……
東京に住む男の子、瀧の身体へと入れ替わってしまった女の子である三葉は初めて見たおちんちんに顔を赤らめて顔を背けます。まるで汚いものを見たかのように。どうにか独力でトイレを済ませますが更に顔を赤らめて涙まで流します。
そこまで嫌がらなくてもいいだろう!!これはおちんちんに対して非常に失礼な描写であると思います。
「分かったぞ……!!邦画をクソだと、邦画は敵だと言い張る奴らの気持ちが!!!」
本当にねえ…こういうところが日本映画のダメなところですよ。おちんちんを真正面から捉えずして何が映画だ!!きちんとおちんちんに真摯に向き合うならば三葉が瀧に“立ちションの仕方”を教えてもらう描写をするべきだったんですよ。
オッパイばかり揉んでんじゃねえっ!って話ですよね。
まあオッパイも大事だけども。
でも執拗にオッパイを描写するのであればおちんちんも対等に描写して欲しかった。そう思うのであります。
この様な不当なおちんちんの差別の歴史があったからこそ、おちんちんの存在を性的な意味を抜いて全肯定し礼賛までする今作に私は涙が止まらなかったのです……。
上映後には自然にトイレへと足が向き、股間に屹立するおちんちんの存在に有り難みを噛み締めながらありったけの水分を放出して、大切に股間を握りながら映画館を後にしたのは言うまでもありません。
ありがとう、おちんちん。ありがとう、ベサニー。ありがとう、ジャック・ブラック。
さて、このゲームをクリアして現実に戻るためには合言葉を叫ばなければなりません。
皆さん合言葉はもうご存知ですね?
さて、では皆さんご一緒に……
「叫べよその名を!!
おちんち━━━━━━━━━━━━━━━━━ん!!!!!!」
500円DVDのススメ
ホームセンターやスーパー、一部コンビニなどで販売されている定価500円のいわゆるワンコインDVD。(プラス消費税によって正確にはワンコインではなかったりするが…)
廉価版DVDの中でも最安値、僅か500円で映画が手に入ってしまうのだ。映画好きとしては御用達となる棚なのではないか…
と、思いきや世の中に映画好きは多けれどこの手のワンコインDVDを好んで買うのは一部の好事家に限られると思われる。それはなぜか?
なぜならば殆ど見知ったタイトルなどない不毛地帯だからだ。どんなに映画好きを自負していてもこの棚に並んでいるタイトルを網羅している人などそうそういまい。
誰にも知られていないマイナーな映画=つまらないなんてことは決してないのだが、知りもしない映画なんて勿論観たことあるはずもない未知の領域だ。一度観て気に入った映画だから手元に置きたい。それでDVDを買うという趣のものであるからして。いくら安値といえども全くの未知の大海に漕ぎ出す人も少数なのであろう。
しかしワンコインDVDもとにかく少なくないタイトルが出揃っている。当たりハズレは大きいにせよ、なんたって500円という安値だ。ハズレを掴んだとしてもちょっとした社会勉強の授業料として考えたら安いものだ。数多くのタイトルの中には貴方にとっての宝物となる映画が眠っているかもしれない。掘り出さずにいるのも実にもったいない。
ということで好事家と呼べるほど詳しくはないが、一応この手のワンコインDVDの棚へ時折発掘作業に出掛けるたしなみがある私がワンコインDVDのその商品としての性質や注意事項などについて今回は記していきたいと思います。記事を最後まで読んでくれたならば試しに何か1枚でも買っていただけるとコレ幸い。
パブリックドメインDVD
まずは作品の品質としては一番信頼できるであろうクラシック名画のDVD。主に1950年代前後のモノクロ映画が多く製作年数が古く著作者の死後から50年70年経過して著作権保護期間が終了したものなどがパブリックドメイン、著作権フリーとしてネットにアップされたりこのようなパブリックドメインDVD(以下、PDDVD)として販売されています。
このPDDVDこそがワンコインDVDの発祥ともいえるでしょう。クラシカルな名作ばかりなのでハズレは少ない。それでは商品としての品質はどうなのか。その話に入る前にPDDVDではない正規盤のDVDの話をしておきましょう。
パブリックドメインといえど元々の製作会社や大手メーカーなどが作品の権利を主張している作品もありそれらのメーカーからはPDDVDの存在は違法ではないにせよ快くは思われてはいません。そりゃ安値で売られてしまえば自社のDVDが売れない訳ですから。
正規のメーカーから出されているDVDはPDDVDよりも勿論多少値段は張るものの、HDリマスターされたり特典映像やTV版日本語吹替の追加、Blu-ray版など品質の高さをPDDVDと差別化しておりハッキリと正規盤と商品に掲げているものが多いです。お気に入りの作品を完全保存版として持っておきたいならば正規盤を買うのが良いでしょう。
この正規盤に比べたらPDDVDは著しく品質が落ちるのは確かです。ではそれがいかほどのものなのか?というのが気になるところでしょう。それではあくまでも私の個人的な感覚による所ではありますがPDDVDの商品としての品質についてお話しましょう。
まずは画質。正規盤は所有するオリジナルのマスターフィルム、若しくはそれに近い極力高品質なフィルムを用いて本編のマスターを作成します。それに対してPDDVDは上映用に使い回されたものや倉庫に放置されていたものなどバルクなどと呼ばれる状態は良くないが安く手に入るフィルムをマスターに使用しています。
無論オリジナルより劣化した画質でありエッジがぼやけていたりノイズなどが見受けられたりします。しかし元々がクラシカルな映画だということもあり普通に観るぶんにはそれほど気にはなりません。少なくとも登場人物の顔すら動きすら分からないなんてことはありません。
それよりも視覚的に気になるとしたら字幕でしょうか。これも正規版の翻訳は本編とはまた別に著作権があるのでそのまま使用できず販売するメーカーごとに制作するので翻訳が変わります。名作には名台詞もつきものですがそのニュアンスも微妙に変わってしまう。高名な翻訳家の洗練された台詞に比べると決して台詞のセンスが良いとはいえなかったり文法的におかしかったり誤字などが見受けられたりします。機械翻訳にかけただけというようなのもあるでしょう。全く内容が理解できないとまではなりませんが。
そして一番ネックに感じるのは音質でしょうか。高音質などとは期待しないと思いますが全体的にこもった音だったりザーッとノイズが入ったり音が少し途切れるなどこの辺はなかなか厳しい。ホームシアターなど高性能なスピーカーだとより顕著に現れます。字幕で観ている以上は台詞の聴き取りに困ったりはしないと思いますが。
こればかりは実際に商品を買って再生してみないことには詳細は分からないのですが少なくとも音質だけは商品によってある程度判断が可能です。
それは日本語吹き替え版が収録されているタイプの商品。PDDVDの中にも日本語吹き替えが収録されているものがあります。これも正規の日本語吹き替え版とは別に制作されPDDVD制作会社所属の声優さんが起用されており決して演技の質は高くなくお馴染みの声とはいきませんが少なくとも新規に日本語吹き替え版を制作できる程度のクリアな音質のマスターを使用しているということです。日本語吹き替え版が存在する場合はそちらを買いましょう。
商品としての品質には多少の問題はあるものの作品の質は折り紙つき、気軽に名画を手に取り良ければ正規盤を買うなどワンコインDVDデビューするには一番手軽であると思います。まず間違いのないクラシカルな名作から入ってみてはいかがでしょうか。
その他有象無象
ワンコインDVD発祥の名作映画DVDのラインナップを今では上回るほど多数のタイトルがひしめくほぼ誰も知らない映画たち。元々ビデオスルーの未公開作品を多くリリースする中小規模のメーカーの作品が数年経ちレンタルのリースも終わった頃にたどり着く最期の流刑地がこことなる。いわゆるB級映画と言われる類の作品であるが本当にピンからキリまで色々とあるので十把一絡げにB級とも言い難い。C級もZ級もありジャンルも様々。
今現在のワンコインDVDの市場をカオスな匂いで包み込む要因でもある。ワンコインDVDの世界はこの有象無象の中に飛び込んでからが本番だ。まあ正直タイトルやジャケット観ただけで面白いのかどうなのかさっぱり分からないのだ。果てしない闇が続いている。いやむしろパッ見で面白いと思えるようなものはほぼ皆無に近い。これだけ多数のタイトルが並んでいてどれもピンとこないというのは逆に凄い。
何かしらの前知識を持って挑まなければ作品を選ぶのもままならないだろう。そして買ってみなければ分からない。今現在ならばネットでタイトルを検索すれば何かしらの情報は手に入るだろう。この手の作品をレビューする個人ブロガーもいる。でもそれじゃつまらない。混沌とした荒地を自分で切り拓いてこそだ。たかが1枚500円のバクチだ。冒険しなきゃカッコ悪いぜ。
だがせめてこの混沌としたウェイストランドに足を踏み入れようという貴方にこの有象無象の中から宝物を掘り出す為の最低限の知識、商品としての性質を伝授したいと思います。
まず無難なのは、この有象無象の中に貴方の見知った顔を見つけることです。ほとんど名も知らない映画たちばかりですがその中に曲がりなりにも有名スターが潜んでいます。まず貴方の好きな映画スターの出演作を選んでみてはいかがでしょう。それでもぜんぜん知らないタイトルの場合もありますが。
だがしかし有名スターが出演している作品。有名無名に関わらず曲がりなりにもれっきとした商業映画であるということです。少なくとも一定水準のクオリティは期待できる。そういう意味でもまず手に取るのであれば無難なのです。逆を言えば一定水準に満たないような作品も沢山あるということなのですが……
あと注意事項として有名スターがデカデカとジャケットに載ってるからといって必ずしも主演作とは限らないということを留意しておいて下さい。あくまでカメオ出演程度の場合もあります。これも買ってみないと分からないのでね。ここは思い切って冒険してみましょう。
そして次に有名タイトル便乗もの。メジャーな映画のタイトルを拝借した2番煎じ的作品。ターミネーター、エイリアン、プレデターなどいろいろあります。似たような作品に日本のメーカーが勝手に類似タイトルをつけたもの、すでに本国から便乗作品として作られているものと分かれますがクオリティ的にはどちらもどっこいで変わりません。
これらはまずネタにはなるのでターミネーター縛りで買い揃えてみるとかしてみてはいかがでしょうか?楽しいと思いますよ。作品が、とは言ってないですよ決して。ええ。言いませんとも。
んでこれらの作品はビックリするほど低予算のものが多いです。自主制作レベルのチープな作品まである。そんな作品が海を越えてまでこの小さな島国に渡ってきていることを考えたら大変に興味深いですが、普段メジャーな映画に慣れ親しんでいる人にとっては口あんぐりな世界観が広がっています。
そのチープさを独特な味わいと感じ取って笑いにさえ転化できるようになれば貴方も立派な炭鉱夫。映画の穴掘り職人です。この辺は分かりやすい例ですが、基本的にどこかで見たような感じのタイトルが有象無象転がってるのがこのウェイストランドです。そしてやっぱり大体が低予算でチープ。複数本買って観ていけばある程度のクオリティへの諦觀を覚えてこれらの作品に楽しみを見出せるようになるはずです。別にそうなっても誰も褒めちゃくれませんが。
でもこのような底辺(失礼)の作品を網羅することでメジャーな映画がメジャーである、ちゃんとお金がかけられているというだけで楽しいと思う思えてくるという副作用もあります。決して無駄にはなりません。より楽しい映画ライフを送れるようになりますよ。
さて更に注意事項をば。パッケージ裏の表記。この商品は【画面サイズ16:9 シネスコ】となっていますが実際に再生してみると画面サイズは4:3 上下額縁のシネスコになっています。これどういうことなのかと言いますと……
これは廉価版となる前に正規の価格で販売されたパッケージをそのまま流用、だが本編のマスターは廉価版にするにあたりそのまま正規のマスターを使用できずにワンコインDVD用の新たなマスターを作っている為です。恐らく権利料の関係であると思われます。フルプライス価格とワンコイン価格では制作費に大きな差があります。
画面サイズは縮小、画質も著しく低下、メニュー画面もチャプターもなし、本編映像のみが収録されているという簡素な仕様になっています。しかも字幕は映像に直接焼き付けられておりON/OFFができない。だがよりによって日本語吹き替えは収録されていたりする場合もあります。でも字幕は消せない。
パッケージ記載の商品仕様すら信用できないのです、ワンコインDVDは。でもコレは詐欺でも不良品でもありません。ワンコインDVD特有の仕様なのです。決して販売店にクレームで駆け込まないようにお願いします。
ですが全部が全部そうではありません。正規盤となんら変わらない商品仕様のものもちゃんとあります。これもまた買ってみなければ分からない。作品の内容如何だけに関わらずバクチ的な要素が沢山ありますね。うん…この記事を最後まで読んでもらったところでワンコインDVDの購入を勧め難くなってきたゾ。
一応パッケージ表記を信じても良い商品もあります。HDマスター版と謳われているものはそれを信用して間違いありません。メーカーもそこまで悪どくはない。やはりこの手の作品はHDマスター版が作られることもあり有名スターが出演している作品ですね。やはりこれらを買うのがまず無難ということですね。商品仕様もちゃんとパッケージ通りのものが多いです。(とも完全には言い切れないのだが…)
さて、話が長くなりましたが…どうでしょうか?未知の大海へと漕ぎ出す決意は固まりましたか?映画好きなら一度ワンコインDVDの海へと航海してみましょう!!まず握り締めたるは500円!!(正確には消費税分も持って。)
めくるめくアドベンチャーが貴方を待っている!!航海の先には後悔しかないかもしれないが…それでもいいじゃないか!分かり切った人生なんてつまらないぞ!!まとまってるのか?!
トゥームレイダー ファースト・ミッション
1996年に発売され現在に至るまでシリーズ13本、全世界で6300万本以上を売り上げた人気ゲーム『トゥームレイダー』シリーズの3度目の映画化。元となった2013年発売のゲーム同様のリブート作となる。主人公のララ・クロフトを今作ではアリシア・ヴィキャンデルが演じる。
トゥームレイダー(2001年公開)
初の映画化作品。最初にララ・クロフトを演じたのはアンジェリーナ・ジョリー。エキゾチックな顔立ち、ぽってり唇、巨乳という本人の素養がララの個性とピッタリ合致したキャスティング。
『コン・エアー』『エクスペンダブルズ』のサイモン・ウエストがメガホンを取りアンジェリーナ・ジョリーを堂々たるアクションヒロインへと仕立て上げた。
『マトリックス』(1999年)以降のハリウッドアクションの本格的なワイヤーワークの導入によって縦横無尽に画面を飛び回るララ・クロフトのアクションを体現。ゲーム的である躍動的なアクションの表現はこの技術があってこそだろう。この恩恵はアメコミ映画にも同様のことが言える。更にここからリアルとの兼ね合いを模索して現在まで進化は続いている。
ララ・クロフトのトレードマークであるタンクトップ&ホットパンツ。アクション以外でもそのキャラクターイメージを体現すべく異様な拘りが見て取れる。極寒の地シベリアにいる時までタンクトップ姿である。(さすがにコートだけは羽織っているものの。)
ゲームとは関係なくともそもそも映画にとって“タンクトップ女子”というのはポイントが高いものなのである。そこはやっぱりサイモン・ウエスト。分かっている監督なのだ。あ、ついでに三つ編みもね。
アンジェリーナ・ジョリーが見事にララ・クロフトを体現したキャラクターイメージとアクションに加えて、巨乳と共に揺らす振り子式杭打ち機、動き出す石像軍団などアトラクション的ギミック満載の遺跡のトラップとゲーム的な要素を見事に映像へと落とし込むことに成功している。軽快なアクションアドベンチャーとして実に楽しい一作。
余談だが今作ではアンジェリーナ・ジョリーが不仲を噂されていた実父ジョン・ヴォイトと共演を果たしたことも大きな話題となった。実際の親子関係と同じくララの父親クロフト卿をジョン・ヴォイトが演じる。
2人の関係の雪解けの様子も相まって劇中の父娘のドラマもより感動的に見えるのだが、結局また絶縁関係となっている今現在観ると複雑な気持ちにしかならない。(この僅か1年後にアンジェリーナ・ジョリーは本名からヴォイト性を抜いている。)
トゥームレイダー2(2003年公開)
続いて2003年に続編が公開。監督はサイモン・ウエストからヤン・デ・ボンにバトンタッチしたのだが……
どういう訳か上記にあげた前作の良点を全く継承せずにララのキャラクター性も履き違えて実に凡庸な作品となってしまった。せめてタンクトップくらいは着せなはれや。全世界で大ヒットした前作よりも興収を落としシリーズはここで潰えたかに思えたが………
ここから15年の時を経て今作のリブートへ。最初にあげた通りオリジナルのゲームもリブートを繰り返しており2013年版のゲームを元にした作品となっている。
新生ララ・クロフトを演じるのはアリシア・ヴィキャンデル。アンジェリーナ・ジョリーの最初から完全に自立した女性ヒロイン像とは違い、より現代的に普通の女の子がトゥームレイダー になるまでを描くのが今作のコンセプト。いわゆるビギンズ。リブートものとしてはお馴染みのアプローチといえますね。
一部ではアリシア・ヴィキャンデルのオッパイが小さいのがキャラクターのイメージにそぐわないという批判が起こっているようであるが…確かに巨乳はララ・クロフトの重要なファクターだったがゲームもリブートを繰り返すうちにそのキャラクターイメージは徐々に変遷している。
初期はまだローポリゴンであるからして極端な造形となっていたのがあると思う。最初のララはトンガリオッパイなどとも揶揄される。グラフィックの進化によって次第に現実的な造形へと落ち着いてきている。
2013年版のララは必ずしも巨乳とは言い切れない程よいサイズになっている。顔も含めて全体的なイメージを見比べてみてもアリシア・ヴィキャンデルを批判するのは筋違いというものだろう。彼女は実に見事に体現していると思う。
アリシア・ヴィキャンデルに決定する前はデイジー・リドリーの起用が噂されていたことから考えても今回のララは最初から巨乳であることを念頭に置いていないのだ。そもそも巨乳かそうでないかで女性の価値を判断するなんて最低の考え方であると筆者はそんな輩に猛省を促したい。
さて。前置きが長くなってしまいましたがここから『トゥームレイダー ファースト・ミッション』の本編の批評へと行きましょうか。
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言わなーい!!
え?なんで?!
え?なんで?!
散々前フリしておいて
批評しないのぉ〜!!!
バカヤロウ!!!
人のブログなんて読んでる暇があったら今すぐ映画館へ行け!!
飽くなきアドベンチャー映画なのに何を人様の批評見てからいこうとしてんだ!!
お前がアドベンチャー魂を忘れてどうすんだよ!!
迷わず映画館へ飛び込め!!躊躇せず冒険へ飛び出すララ・クロフトのように!!
あ…もし既に観ている人だったらごめんなさいね。でもねアタシの意見だなんてなんの参考にもなりゃしませんよ。観た貴方のその胸のうちに抱く想い、それこそが本物の宝物です。アタシなんかの稚拙な文章なんかに惑わされちゃいけません。でも最後まで読んでくれてありがとうございました。
涙の数だけ強くなれるの?アスファルトに咲く花のようにぃ?
“全米が泣いた”
“今年一番の感動作”
“涙が止まらない感動の話題作”
などなどよくある風な宣伝文句ですね。感動だとか泣ける推しの、悪く言えばお涙頂戴もの。この手の宣伝文句には“映画ファン”として少し引っ掛かりを覚えるものがあって…そりゃ内容が良ければ感動するし泣くかもしれない、でもそれを前もって言われてしまうのはなんか癪に触る。観る前から勝手にこっちの感情を決めつけないでくれ!と。
感動を求めて泣きたくて映画を観たいという人もいるでしょうからこういう宣伝文句がフックにはなるんでしょう。 まあしかし明らかに泣かせにこようとするエモーショナルすぎる演出だと逆に観ていて冷めてしまう部分もあるので、あんまり宣伝文句が大仰過ぎると警戒してしまうのもあるんですよね。
『まあ、泣ける映画=面白い映画じゃないですからね』
と言うのは蛭子能収さんのお言葉。これを、『ALWAYS 三丁目の夕日』の山崎貴監督に面と向かって言うってのが人でなしの蛭子さんらしいところですねw
そう人でなしですよ。あまりにも感動や涙を謳っている映画で自分が泣けなかった場合、「この映画を観て泣けないなんて……」やら「アンタには人の心がないのか?」と人でなし扱いされるのではないか…蛭子さんのようにとも思う訳です。それが怖い。
そう映画を観て泣けないのはそれはアンタの心が薄汚れているからなんだよと、どうせ今までロクな人生送ってきちゃいないんだろうと、汚れた恋愛しかしてこなかったんだろうと、そんな奴ぁ感動超大作の方から願い下げだと、テメェなんぞ薄汚れっちまった汚ねえ大人に綺麗な映画なんか観る資格なんぞ無いんだと、感動を謳う宣伝文句の裏にはそういう真意が隠されているのでは…と思わずにいられません。
まあそれはさすがに被害妄想というものでしょうかね。ちょっと自己嫌悪…ちょっと気分を変えるためにもフォロワーさんの意見を聞いてみましょうか。あらゆる問題に答えを出せるであろうフォロワー界の最長老様にお話を聞いてみたいと思います。
「最近オシッコのキレが悪いんじゃよ…終わったと思ったらまたもよおして、トイレに戻って…出ては戻り、出ては戻りの繰り返しじゃあ!!」
(東京都 じぇれさん)
大変ですね…。
加齢によって前立腺肥大や前立腺がんを患うリスクが高まりそれによって頻尿、血尿、排尿困難などの症状が出てくるそうです。うーん男が男たる証である前立腺。いつまでも若いつもりでいても無用の長物となれば肥大するか縮小するか…歳はとりたくないものです。じぇれさん……お大事に………
……………………………
ハッ…………!
そうか!!分かったぞ!!!
人間が体外へ水分を排出する機能を有するのは何も涙腺だけではなかったはずだ…
クソッ!なんでこんな簡単なことに気づかなかったんだ!!
そう…感動作に体外への水分排出を促し、涙腺を緩める効果があるならば肉体の他の部分にも作用を及ぼすとしても不思議ではない…もしかしたら感動映画には利尿効果もあるのではないかということだ!!!
今まで感動大作に涙を流すことが出来なかったみなさん……決して人の心が無いわけではなかったのです!!涙腺よりも膀胱の方に強く効果が出ていただけだったのです!!!
思い返してみてください!感動作を鑑賞し終えた後のオシッコはいつもより随分とキレが良かったと感じませんでしたか?!男性ならば分かるでしょうが上映終了後のトイレの小便器の混雑ぶりはよく目にする光景だと思います。そうなんです、みんな目から涙を流さずに股間から黄色い涙を流していたのですよ……ホラ、だって僕たちシャイだから……
そう!!俺たちにも人の心はあるんだ!!!上映終了後のトイレで誰にも知られずにむせび泣いているだけなんだ!!!
むしろ涙を流すなんて塩分が勿体ない。なんかの映画でも言っていましたね。でも排尿で出るのは余分な塩分ですからね。その点でも僕たちエコロジーですよね。いや違うか、ヘルシーか?おいしくてヘルスィー。
そうかそうか…何も落ち込むことなんてなかったんだ……じゃあ今夜はみんなで感動の映画でも観て股間から涙を流しちゃいますか!!
(ナガ@映画垢氏のつぶやきより引用。)
いやぁ…映画って本当にいいものですね。
それでは、また。
映画と弾丸とエンドクレジット。
映画本編上映前の映画マナー告知。どの映画館へ行っても流れるお決まりの映像です。映画を楽しく鑑賞するに当たって上映中守るべきマナーが明示されます。代表的なマナーをあげてみると
・携帯電話のスイッチOFF。
・おしゃべり禁止。
・前の座席を蹴らない。
・禁煙。
・飲食物の持ち込み禁止。飲食物は売店で。
各映画館シネコンによって詳細は違いますが概ねあげられるところはこんな感じでしょう。さらりと持ち込み禁止と売店の利用がマナーのうちに含まれていますがこれは収入面での劇場の都合の方が大きいように思うんでマナーとして周知するのはちょっと違うだろうと突っ込みたいところですがそれは今回の話とは関係ないので省きます。
さて、映画を観るに当たって最低限上記のマナーさえ守ればみんなが楽しく映画を鑑賞できるということですが…
本当にそうでしょうか?
これしきのマナーだけで本当に誰もが映画を楽しく観れるのか?じゃあマナーには含まれていないから上映中に盛大にウンコを漏らしてもいいのか?!いいのかよ?!ブリブリ!!って話ですよね?そう、読んでいるかどうかは分かりませんがそこのレクターさん、そう思ったに違いありません。
いやいやいやいや待ってくれと。公衆の面前で脱糞することがダメなのはそれは“映画を鑑賞するためのマナー”ではなく“良識的な社会人としてのマナー”の範疇であって、それはわざわざ映画館が告知することでは無いということです。レクターさん、理解して頂けましたでしょうか。
しかし、しかしです。あくまで大人としての良識があれば犯すことのない映画マナー違反ですが排泄に関してはこれは生理現象です。抗いたくても抗えない、そんな時もあります。ましてや映画鑑賞は基本的2時間前後を拘束される環境下にあります。上映中に襲いくる生理現象との葛藤は観客が誰しも抱える命題です。特にこれは加齢に伴い深刻化していきますよね。うん、じぇれさんのこととは言いませんけど。
映画ファンならば眼前のスクリーンに拡がる光景を1秒足りとも見逃したくない!と思うはずです。だが生理現象は襲いくる…だが席は立ちたくない…そうなると選ばざるを得ない究極の選択としてその場で漏らすという選択肢に行き着きます。決して“社会人”としては許されない行動です。でも“映画ファン”としてなら上記の気持ちを理解し、許すことが出来るのではないか?いや、むしろ許して欲しい。そう思うのです。
例えば隣の席の人物がウンチを漏らしたとしたら、それが臭ってくるしケツにウンチが付いた状態ではどうにも座りが悪くて頻繁に体勢を変えるかもしれません。その度にプ〜ン…そりゃあ隣の貴方からしたら不快でしょう。でも映画ファンとしてはニッコリ笑ってその行動を心の中で賞賛してファンの鑑と称えつつ一緒に最後まで鑑賞して欲しい。
彼は生理現象との闘いには負けた…。
しかし大きな犠牲を払い
映画ファンとしての矜持を守り通したのだ。
そんな彼を称えよう。
志同じにする一人の映画ファンとして。
名前も知らない君だけど。
でもウンチの臭いだけは知っている。
それでいいんじゃないのかな。
人間だもの。
としを。
いやいやいやいや。さすがに短くない年数を生きてはいますが未だ映画館でこのような光景に出くわしたことがありません。いきなり隣でウンチを漏らされても事態を把握してきちんと対処できるかどうか不安です。それでは“社会人”としてのマナーを破る前に最低限“社会人”として漏らす前に事前に隣の人に告知することがマナーかもしれません。
「あ、あの….す、すいません…」
「は、はい?!」
いきなり話しかけたら相手は驚くかもしれません。眼前のスクリーンに集中している訳ですから。しかしいきなり脱糞の芳しき臭いで困惑させるよりはマシだというものです。
「あの、この映画…ずっとずっと楽しみにしてきたんですね。そして遂に今日初日ですよ。」
「は、はあ…」
なるべく簡潔に済ますべきですがこれから“社会人”としてあるまじき禁忌を犯すのです。丁寧にこちらの気持ちを伝えておくに越したことはありません。相手に理解してもらうためにも。
「楽しみにしていた映画だからこそ一分一秒でも見逃したくないんですよ…同じ映画ファンとしてこの気持ちはわかりますよね?」
「ま、まあ………」
「でも今ものすごくウンチがしたいんです…でも映画は見逃したくない…ならば…取る道はひとつ……」
「ま、まさか………」
「今からここで!!ウンコを放り出します!!」
「わかりました!!どうぞ!!」
「では、遠慮なくブリブリー!!!」
「ブリブリーーーーーー!!!」
はい、良かったですね。隣の人に同じ映画ファンとしての想いが伝わりました。ウンチの臭いを知られてしまった以上、相手とはもう只の関係ではありません。もしかしたら上映後に一緒に苦難を乗り越えた仲間として新しい友情関係が築かれるかもしれません。いやあ本当に映画って素敵だなあ……
いや、ちょっと待てよ……皆さん記事の最初の方に記述した映画館のマナー覚えてらっしゃいますか?
・携帯電話のスイッチOFF。
・おしゃべり禁止。
・前の座席を蹴らない。
・禁煙。
・飲食物の持ち込み禁止。飲食物は売店で。
なんてこった!!映画上映中のおしゃべりは禁止じゃないですか!!これじゃあ“映画ファン”としても“社会人”としてもマナーを犯すことになる!!二重犯罪ですよ。さすがにそれは再起不能です。じゃあ“社会人”としてのマナーを犯すだけで済むことを選ぶしかありません。つまり無言で漏らす。隣の方には迷惑がかかりますが致し方ありません。真の映画ファンならばきっと言葉を交わさなくても分かってくれます。そもそも言葉を交わすことは“映画ファン”としてマナー違反なのですから。
そしてこの問題、生理現象は時間の経過と比例してその危険性が増大します。さすがに上映開始直後からウンチが我慢できないことは可能性が低いと思います。まず事前にトイレに入るはずですからね。私はまず映画館に着いたらすぐにウンチしますし。危険性が高くなるのは終盤からエンドクレジットの辺りでしょう。
ここで新たなワードが登場しました。そうエンドクレジット。これもまた映画ファンの中では長年にわたり議論されている問題です。エンドクレジットを最後まで観るべきか否かと。私個人としてはどっちでもいいと思います。私は最後まで観る派ではありますがそれを他人に強制しようとは思いません。
ですが中にはエンドクレジットを最後まで観てこそ真の映画ファンだと、スタッフにも失礼だと言って憚らない人もいます。
そういう方は隣の人がウンチを漏らしたとしてもちゃんと笑顔で許せるはずです。何よりもエンドクレジットは最後まで観るべきなのですから。ウンチを漏らすことくらいなんてことないさ、それでこそ真の映画ファンだ。
私はウンチ漏らすくらいなら
さっさとトイレに行った方がいいと思いますけどね。
※お詫び
記事内にて“ナガ映画垢”さんの名前を織り交ぜることが出来ませんでした。深くここに謝罪申し上げます。次回執筆予定の『全米が勃った!全裸で映画鑑賞は是か非か?誰もが気持ちよくなる映画鑑賞マナー』編において“ナガ映画垢”さんの名前をご使用させて頂きたいと思っております。重ね重ね申し訳ございませんでした。