涙の数だけ強くなれるの?アスファルトに咲く花のようにぃ?
“全米が泣いた”
“今年一番の感動作”
“涙が止まらない感動の話題作”
などなどよくある風な宣伝文句ですね。感動だとか泣ける推しの、悪く言えばお涙頂戴もの。この手の宣伝文句には“映画ファン”として少し引っ掛かりを覚えるものがあって…そりゃ内容が良ければ感動するし泣くかもしれない、でもそれを前もって言われてしまうのはなんか癪に触る。観る前から勝手にこっちの感情を決めつけないでくれ!と。
感動を求めて泣きたくて映画を観たいという人もいるでしょうからこういう宣伝文句がフックにはなるんでしょう。 まあしかし明らかに泣かせにこようとするエモーショナルすぎる演出だと逆に観ていて冷めてしまう部分もあるので、あんまり宣伝文句が大仰過ぎると警戒してしまうのもあるんですよね。
『まあ、泣ける映画=面白い映画じゃないですからね』
と言うのは蛭子能収さんのお言葉。これを、『ALWAYS 三丁目の夕日』の山崎貴監督に面と向かって言うってのが人でなしの蛭子さんらしいところですねw
そう人でなしですよ。あまりにも感動や涙を謳っている映画で自分が泣けなかった場合、「この映画を観て泣けないなんて……」やら「アンタには人の心がないのか?」と人でなし扱いされるのではないか…蛭子さんのようにとも思う訳です。それが怖い。
そう映画を観て泣けないのはそれはアンタの心が薄汚れているからなんだよと、どうせ今までロクな人生送ってきちゃいないんだろうと、汚れた恋愛しかしてこなかったんだろうと、そんな奴ぁ感動超大作の方から願い下げだと、テメェなんぞ薄汚れっちまった汚ねえ大人に綺麗な映画なんか観る資格なんぞ無いんだと、感動を謳う宣伝文句の裏にはそういう真意が隠されているのでは…と思わずにいられません。
まあそれはさすがに被害妄想というものでしょうかね。ちょっと自己嫌悪…ちょっと気分を変えるためにもフォロワーさんの意見を聞いてみましょうか。あらゆる問題に答えを出せるであろうフォロワー界の最長老様にお話を聞いてみたいと思います。
「最近オシッコのキレが悪いんじゃよ…終わったと思ったらまたもよおして、トイレに戻って…出ては戻り、出ては戻りの繰り返しじゃあ!!」
(東京都 じぇれさん)
大変ですね…。
加齢によって前立腺肥大や前立腺がんを患うリスクが高まりそれによって頻尿、血尿、排尿困難などの症状が出てくるそうです。うーん男が男たる証である前立腺。いつまでも若いつもりでいても無用の長物となれば肥大するか縮小するか…歳はとりたくないものです。じぇれさん……お大事に………
……………………………
ハッ…………!
そうか!!分かったぞ!!!
人間が体外へ水分を排出する機能を有するのは何も涙腺だけではなかったはずだ…
クソッ!なんでこんな簡単なことに気づかなかったんだ!!
そう…感動作に体外への水分排出を促し、涙腺を緩める効果があるならば肉体の他の部分にも作用を及ぼすとしても不思議ではない…もしかしたら感動映画には利尿効果もあるのではないかということだ!!!
今まで感動大作に涙を流すことが出来なかったみなさん……決して人の心が無いわけではなかったのです!!涙腺よりも膀胱の方に強く効果が出ていただけだったのです!!!
思い返してみてください!感動作を鑑賞し終えた後のオシッコはいつもより随分とキレが良かったと感じませんでしたか?!男性ならば分かるでしょうが上映終了後のトイレの小便器の混雑ぶりはよく目にする光景だと思います。そうなんです、みんな目から涙を流さずに股間から黄色い涙を流していたのですよ……ホラ、だって僕たちシャイだから……
そう!!俺たちにも人の心はあるんだ!!!上映終了後のトイレで誰にも知られずにむせび泣いているだけなんだ!!!
むしろ涙を流すなんて塩分が勿体ない。なんかの映画でも言っていましたね。でも排尿で出るのは余分な塩分ですからね。その点でも僕たちエコロジーですよね。いや違うか、ヘルシーか?おいしくてヘルスィー。
そうかそうか…何も落ち込むことなんてなかったんだ……じゃあ今夜はみんなで感動の映画でも観て股間から涙を流しちゃいますか!!
(ナガ@映画垢氏のつぶやきより引用。)
いやぁ…映画って本当にいいものですね。
それでは、また。